この問いかけをするということは、『うつ病は問題だ』と思っているということだね。

そうですね。うつ病の本人もしんどいでしょうし、家族もしんどいでしょうからね。

エネルギー不足になっているから、ただ充電が必要なだけなんじゃよ。

車のガソリンが無くなって、車が動かなくても誰も悩まないのに、人だと悩むんじゃよな~。

確かに・・・。ただ、ガソリンが無くなっても、車は文句をいったり、人に当たったりはしませんから、その点は人とは違いますよ。

ふむ。マラソンで42.195キロ走った後に、松岡修三に『よし!じゃ、次は水泳2キロ!君ならできる!』って言われたら、どうする?

そりゃ、ムカつきますよ。って言うか、無理ですし・・・。

まっ、そんな感じ。

そんなふうにイメージしたら、見え方が変わるってことですか?

どのくらいのしんどさかは想像できる。

それを想像したとしても、やっぱり一緒にいると、しんどくなったら?

『幸せにしたい』『笑顔でいてほしい』

この二つの想いをもっているからなんじゃよ。大切な家族だからね。

だけど、現実はそうじゃない。そのギャップが苦しいわけじゃ。

確かに・・・。

うつ病の家族は、笑顔になれないからといって、家族から愛されていないのじゃろうか?

いえ、そんなことはないと思います。大切な家族だからこそ、笑顔でいてほしいと思うだけで、苦しんでいる姿を見るのが辛いだけで、決して愛されていないわけじゃないと思います。

うん。そうじゃのぅ。そのことを知っていたらいいんじゃよ。
そしたら、暗闇の中に、一筋の光が灯るからね。