テロを、他の国で起きた「自分とはかけ離れた出来事」と思わずに、誰の心の中にもある「ちょっとした思いの拡大鏡」と思うんじゃよ。

ちょっとした思いとは?

例えば日本で言えば、いじめによる自殺が大きな問題となっている。他にも身のまわりで、「あいつだけは許せない!」とか、夫婦でも「顔も見たくない!」とかね。いろいろある。

価値感の違いにより分かり合えないことや、時にケンカになってしまうこともある。

自分の方が優位でいたいという思いや、過去に受けた恨みなど、人と人がぶつかるきっかけはいろいろある。

日常のちょっとしたことから事件になるものや、国家間の争いになると、戦争へと発展していく場合もある。

この世で起こっていることは、人が誰しももっている「ほんのちょっとした思い」の拡大鏡なんじゃよ。

なるほど。
そうなんですね。

ふむ。
テロが起きた国はもちろん各国も、今後このようなことが起こらないよう対策は必要。そして、一人ひとりもまた、自分の身のまわりのことで、振り返ってみる機会でもあるね。例えば、価値観の違いから、どうしても分かり合えない相手がいるとしたら、「相手を観察できるだけの適度な距離感をもとう」とか、「自分が正しくて、相手が間違ってるって思いこんでいないかね?」とかね。

なるほど。
今世界で起きているテロから、自分の身のまわりのほんの小さなことに 落とし込んで、振り返ってみるのですね?

そう。