飛行機がとんでいます。その進路を90度変えようとハンドルを切ります。
そうすると、この飛行機はしばらく円弧状の曲線軌道を描いてとび、やがて90度角度が違う向きになったところで直進を始める、そういう運動軌道となります。
進路を変えようと試みても、直ちにその方向に進めるわけではなく、どうしてもしばらく時間がかかってしまいます。これは、飛行機には「質量」つまり「慣性」があり、その分、方向転換が難しくなるからでしたね。
さて、ではUFOの場合はどうでしょうか。
記録映像などで見ると、UFOは瞬時に90度方向転換出来るようです。なぜそんなことが出来るのでしょうか。
「ニュートンの運動方程式」は、(力)=(質量)×(加速度)でした。
急激に方向転換する、つまり(加速度)をはなはだ大きくするためには、(質量)がはなはだ小さくなければなりませんね。90度一気に方向転換するのなら、(質量)はほぼゼロでなければならないはずです。
しかし、UFOが私たちに観察されているのですから、その機体の波動は、やはり私たちと同じ振動数レベルになっているはずです。
ですから、観察できるUFOにも質量(慣性)が発生しているはずで、そうなるとUFOもやはり飛行機と同じように円弧を描いて方向転換するはずなのです。しかしそうならないで、鋭く直角に一気に方向転換が出来るのはいったいなぜなのでしょうか。
私たちが住む世界では到底不可能なこのような運動軌道を、UFOは次に説明するような方法で実現させているのです。
まず、方向を90度変えようと「意志」します。この「意志」が実は(力)なのでしたね。
私たちが住む世界で、この「意志の力」を加えただけだったら、やはりUFOは円弧状に運動してしまいます。
そこで、こんな風にするのです。
(1)まず、UFOが存在する世界の次元を上昇させます。
(2)次に、90度進路を曲げようと「意志」します。
つまり、坐禅すれば体験できるような、波動が高レベルな世界にUFOを上昇移動させるのです(同じ位置のまま波動レベルだけを変えます)。
その世界はUFOを操縦している宇宙人たちが本来住んでいる世界です。
宇宙人たちは本来生活している世界から地球次元の世界を観察するために波動のレベルをわざと下げてやってきているわけです。
この高次元の世界では質量はゼロに近くなっていて、「慣性」もほぼ存在しません。
ですからこの世界ではUFOの進む方向を直ちに90度変えることができます。
このようにUFOの進む方向をまず変更しておいてから、再び地球次元の世界に下降し出現しますと、そのUFOは90度進路を変えた軌道に乗って飛んでいます。
この二つの世界間の<下降→上昇>,<上昇→下降>が瞬時に行われているものですから、私たちには一気に方向転換したかのように見えるわけです。
このUFOの方向転換の方法は「運命転換法」に応用出来ますね。
まず、坐禅したり、お経を称えたりして、波動レベルを上げて、「慣性」を小さくしておいてから『こうありたい』と意志するのです。
そうして地上の波動レベルに戻って来ると、もうすでに「いのちの運び」の軌道は変更されています。
この「アップ&ダウン法」という運命転換の方法は、使いこなせるようになるまで、坐禅や読経をしっかり自分のものにする必要があります。
すっかりマスターできると、UFOの場合と同様、瞬時に「アップ&ダウン」して、一気に運命の軌道を修正できるようになります。
お名前は忘れましたが、ある高徳な禅僧(A老師としておきます)がいらっしゃいました。
A老師の檀家の人があわててやって来ました。「老師大変です。私の隣の家から出火して、私の家にも今にも火が移ろうとしていると電話がありました。何とかなりませんか」
A老師は弟子に命じました。「コップに水を入れて持ってきなさい」
弟子が持って来ると、A老師は、檀家の人の家の方を向いて、コップの水に指をつけて、家に向ってパッパと水をふりかけるジェスチャーをして「これでよし」とおっしゃったそうです。
すると、その瞬間からなぜか火は一気に下火になって、檀家の人の家は類焼せずにすんだということです。
檀家の人の家と老師がいらっしゃる処は遠く離れています。また指で散布した水なんてほんのわずかなもので、とても消火できるような分量ではありませんね。それでも火が消えてしまったのはなぜなんでしょう。
それは、A老師が瞬時に無心になられて(つまり慣性がない世界に入られて)、その世界で消火の動作をされたからです。
その世界には質量がないので、したがって距離も時間も大小の分量もありません。そういう慣性が生み出すものたちをまったく念頭に置かないで無心に消火の動作をされて、「火が消える」という向きに運命のハンドルを切っておいてから、再び地上世界に戻ってこられたので、その「消火」という意志が瞬時に実現したのです。
禅に「十里向こうのロウソクの火を消してみよ」という公案があります。
十里向こうと言われると、距離が意識に上りますね。それが「慣性」になるのです。ですから火が消せません。
そんな時は、先ほどのA老師と同じで、距離がない世界に上昇して、その世界で、フッと火を消すという動作をすればいいのです。それがこの公案の正解なのです。
この「アップ&ダウン法」が使えるようになると、人生での「炎上」も上手に消火できるようになりますから、ぜひマスターしてください。

