昇る太陽

しあわせ通信(毎月1日・15日更新)

1月7・8日(10年ほど前の文章です)、禅の会の皆さんと、門戸厄神もんどやくじん、広田神社、西宮神社に参拝しました。お世話役のU君、Tさん、ありがとうございました。おかげでとてもいいツアーになりました。

神社でおみくじを引いて、凶が出たと心配している方がいらっしゃったのですが、次の滋賀県のKさんがお書きになった文章が、その方への参考になると思うので、ここで掲載させて頂きます。

福をいただきましょう

7日、8日と禅の会の参拝ツアーに参加しました。会場は六甲保養荘で、大敬先生の講話は『ひとついのちについて学ぼう』でした。

夕方、厄払いの門戸厄神にお参りを…。

夕食は、ミソ仕立ての牡丹鍋で、イノシシのほかに、キジ、カモもはいった豪華さ。毘沙門びしゃもんの湯(温泉)に入り、ぐっすり眠りました。

翌日は、福の神として崇敬されているえびす様をおまつりする神社の総本社・西宮神社に初詣です。みんなで正式参拝をしました。気分よく引いたおみくじは、大吉でした。

「こいつぁ春から縁起がいいわえ」と、歌舞伎のおじょう吉三きちざのせりふが思わず口から。

でも、すぐ40年前に見合いした相手と行った、成田山新勝寺(千葉県)の初詣を思い出したのです。おみくじは大凶でした。

これ以上、運勢は悪くならないと思い、結婚しました。

今年の正月は、文字通りの一姫二太郎の子どもと、11歳を頭に3歳まで、男、女、女、女の孫とでにぎやかに過ごしました。

大凶も、大吉も、きっと受け取り方次第なのでしょう。

今日10日は(1月10日に届いた文章です)、西宮神社の『十日戎とおかえびす』でした。午前6時から5,000人の参加者があり、参拝一番乗りを競います。

トップの「一番福」は、18歳の高校生でした。喜びの言葉です。

「福をひとりじめせずに、色んな人が笑顔になってほしい」とのこと。

すなおに、福をいただきましょう。

-琵琶湖のほとりの草庵にて- 

よく、おみくじで凶が出たから、もう一度引いてみるという方がいますが、これはどうかと思います。

神さまにアドバイスをお願いしておみくじを引くのですから、どんな神さまのメッセージが届いても、そのまま喜んでお受けして、そのアドバイス通りに、これからの一年間を誠実に、謹んで生活してゆくということが大切なのです。

私は神社でおみくじを引いたことは、これまでに数回しかありません。

それは、どんな「神言」が届いても私はそれに必ず従いますという、本当の覚悟が決まった時にしかおみくじを引かないからです。

そんなおみくじですから、神さまも本腰でアドバイスを下さるようで、必ず正しい指針を示して下さいます。

「この連中はチャラチャラしているなあ。おみくじを引くのもどうせ遊びなんだろう。ちょっと脅かしてやろうか」と面白がって凶を出す。

さすがに神さまはそんなことはされませんが、各神社に所属している眷属霊さんたちにはまだまだ煩悩も欲もあるのでそんな遊びをすることもあるのです。 

私の家内は結婚する前、福岡に住んでいたのですが、私との結婚に迷って「天神の母」(註:天神は福岡市で一番の繁華街です)と呼ばれている占い師さんに占ってもらったところ、その天神のお母さんは、結婚がダメとは言わなかったけれど、フーとため息をついて「結婚したら苦労するわよ」と言われたそうです。

それでも私との結婚を決断してくれたのですから、今では本当に感謝しています。そして、私たち夫婦にも、可愛い孫が二人(女、男)、元気いっぱいで、私たち夫婦はさんざん振り回されてヘトヘトになっていますが、有難いことです。

おみくじの凶という神さまのメッセージは、このままで生活してゆけばあなたの運命はこうなってゆくよというアドバイスで、そのお言葉を受け入れて、誠実に神の助言を実行してゆけば、自分の誠意と決断次第で、神さまにその誠意が伝われば、運命は何とでも変えていただけるものなんだということは、自分の人生やKさんの例ではっきり分かりますね。

さて、今年も新年を迎えるにあたって、易で占ってみました。

今年の卦は、『「同人」から「革」にゆく』と出ました。

まず、「同人」から読み解いてゆきましょう。

「同人」とは、人と人が結ばれてひとつになることです。

ですから、今年は「結び」の年となりそうです。

このは陰が一つで、陽が五つも有る卦です。一人の女性を、五人の男性が相争う姿です。

ですから、女性の方は多くの男性との出会いがあるでしょう。

しかし、男性を手玉にとって振り回したり、男性同士が、自分を取り合って争うような場面を喜ぶようなことでは、結局一番ふさわしい男性と結ばれるチャンスを自ら逃がしてしまいます。気をつけましょう。

女性の特質である、「気遣い」、「思いやり」、「やさしさ」に、充分気をつけて行動し、男性の学歴や肩書きや、収入などの目先の利益に振り回されないで、しっかり男性の魂のきよらかさ、志の高さを見つめて、結ばれる相手を決めましょう。

若い時はハッピーで、晩年がアンハッピーというのより、若い頃は苦労しても、晩年になるほどにぎやかで、豊かで、生きがいがあるという人生の方がよっぽどいいですよ。

男性であっても同様で、仕事においても、また交友関係においても、あなたを引き上げてくれるような、とてもいい、建設的な出会いがあるでしょう。その時も、女性的な細やかさ、気遣いで、そのご縁を育ててゆくことが大切です。

禅の会やしあわせ通信の仲間へのアドバイスとしては、「同人」とは、「人と人がピッタリ一体」つまり、「ひとついのち」のことです。

その「ひとついのち」という理念を理解し、自覚して同志が集まってくる年になります。

しかし、その「集い」は、公明正大な「開かれた集い」でなければなりません。よその宗派や団体にありがちな「閉ざされた集団」になって、他の組織と勢力争いをするというような私利私欲の団体となってはいけないのです。

この一年は、「ひとついのちを目指す同志の結び」のスタートの年になりますが、今年中に何かが完成するということはありません。息長く、あせらず実践してゆくことが大切です。

粘り強く活動を続けてゆくうちに、変化が訪れます(「革」)。

その変化は、逆境に見えるかも知れませんが、実はそれが時代、世界の変革の第一歩であったということが、後世に分かるでしょう。

「起こることみんなよし!」と信じ、明るい希望を失わない一年としましょう。

「同人」の卦は、下卦が離(太陽)で、上卦が乾(天空)です。太陽が地平線から徐々に、茜色に染まった天空へと昇ってゆきます。そんな上昇、発展、前進のイメージをしっかり心に保ちましょう。

日の出をイメージしながら、心の中か、あるいは声をあげて、「上昇、発展、前進」と繰り返し称えて、心にそのイメージとコトバを定着させましょう。

そうすると、「上昇、発展、前進」があなたの人生に現実化されるのです。

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